J1清水エスパルスがホームでファジアーノ岡山を1-1からのPK戦の末に4-2で下し、3試合ぶりの白星をつかんだ。下部組織出身のGK梅田透吾(25)が相手のキック2本をストップするなど、21年から1年半在籍した古巣を相手に躍動。チームとしては、今季4度目のPK戦で初めての勝利となった。中3日の18日に迎える次節は、アウェーで福岡と対戦する。

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清水GK梅田が、古巣の前に立ちはだかった。1-1で突入したPK戦。相手の3人目だった。向かって右に踏み切り、強烈なキックをセーブ。勢いに乗ると、続く4人目は左に読み切って止めた。味方全員の成功を見届け、歓喜の笛が鳴った。守護神は、仲間の祝福の中で笑顔を見せた。

今季初先発初出場となった前節アウェーC大阪戦は0-0からのPK戦で敗戦。チームとしても3度目のPK負けだった。「前節は止めるという雰囲気すら出せなかった。そんなに勝てないかと周りからも言われ、何とか止めないといけないと思っていた。勝ちを届けられてホッとしている」と一息。“4度目の正直”でつかんだ初のPK勝利に胸をなで下ろした。

岡山には清水からの期限付き移籍で、21年から22年6月まで約1年半在籍。21年には24試合に出場するなど経験を積んだ。「プロ選手として、大きく成長させてもらった」。そんな思い入れのあるクラブとの戦いに燃えた。昨季最終節の前回対戦は2失点で敗戦も、この日は後半22分に右手1本であわや失点のピンチを阻止。“恩返し”のビッグセーブ連発で岡山に雪辱した。

勝ち点2獲得の立役者となったが、後半35分にクロスから失点。FWオ・セフン(27)の今季2点目となる先制点を守り切れず、90分での勝利で与えられる勝ち点3を得ることはできなかった。ここからは中3日の日程でアウェー福岡、ホーム広島戦と続く。梅田は「90分で勝ち切ることが、第一に考えなければいけないこと。そこをしっかりできるように後ろ(守備陣)は『0』で終わることにもっともっとこだわって、勝ちにつなげていきたいと思う」と引き締めた。【前田和哉】

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