セルビアがスイスに敗れ、98年フランス大会以来、24年ぶりの決勝トーナメント進出はならなかった。

一時は逆転ゴールとなるチームの2点目を挙げたFWブラホビッチ(22=ユベントス)は試合前、一部で不倫報道に見舞われていた。チームメートとなるセルビアGKライコビッチの妻アナ・カキッチ夫人とのダブル不倫が報じられていた。

スイス戦前の記者会見でブラホビッチは「W杯の記者会見をこのように始めなければならないのは申し訳ないが、これについて話さなければならない。私の名前が騒がれているからだ。我々が読んだり聞いたりすることは、ばかげたことでコメントする必要はない」と強く否定した。

ブラホビッチはブラジル戦、カメルーン戦と先発起用されなかった。不倫疑惑がスタメン落ちの原因とうわさされてしまった。試合前、先発落ちの理由を負傷であると強調したエースは「これまで以上に団結しており、チームの雰囲気はかつてないほど良くなっている。これらの話はばかげている。私は自分の名前と誠実さを守りたいだけなので、必要に応じて法的な措置も取りたい」とまで主張。スイス戦は待望の初先発となったが、チームを勝利に導けなかった。

「ピクシー」ストイコビッチ監督のもと、セルビアは1勝もできないまま1次リーグ敗退となった。3試合で8失点とチームがまとまりを欠いていたとの指摘もある。

ブラホビッチは「人々がチームをサポートしてくれることを望んでいたが、このような重要な試合前、関係のないことを話すことを余儀なくされている」と不倫報道したメディアに怒りをぶつけていたが、結果的にチームを混乱させることになってしまった。