【ドーハ(カタール)4日】FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会に出場している日本代表DF吉田麻也(シャルケ)が、決勝トーナメント1回戦となるクロアチア戦での史上初のベスト8進出へ気持ちを新たにした。

18年W杯ロシア大会でMF長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)から主将を受け継ぎ、チームを引っ張ってきた。「日本のサッカーがもう1個上のレベルにいくためには、コンスタントに予選突破するチームにならないといけない」と言い続け、初めて2大会連続で1次リーグを突破した。しかもドイツとスペインを破るという偉業も成し遂げた。それでも「ここで満足しない。新しい歴史の1ページを刻みたい。このチャンスは4年後しか来ないので逃すわけにいかない」と息巻く。

立ちはだかるのは前回大会準優勝のクロアチア。国の規模だけ見れば小国だが「強い相手だと率直に感じる」と話した。MFモドリッチら中盤のクオリティーの高さはもちろんのこと、自身の長い海外経験から「ユーゴ圏の選手はフィジカルとか戦うことに関しては本当に強い。伝統的にもともと戦うところにたけている国」と、試合巧者ぶりがまた試合を難しくすると警戒を強める。

1次リーグで見せたように、まずは固い守備をさせ、機を見て攻勢に出る戦い方になりそうだ。クロアチアは前回大会で決勝トーナメント1回戦から準決勝までの3試合を120分戦って勝ち抜いているが「時間が過ぎれば過ぎるほど、僕らも分があると思っている」と粘り合いになれば自信はある。1次リーグではすべて先制点を許しているだけに「逆転はしたが、かなり難しくなる。0-0の時間を長くして、先制点をとること」と、勝負のカギを語った。