試合開始直前に会場に君が代が流れると、日本の森保一監督(54)は1次リーグの3試合に続き、決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦でも目に涙を浮かべながら、大声で歌った。

日本初のW杯ベスト8進出をかけた一戦。試合直前のテレビインタビューでは「(選手には)歴史を変える一戦に臨めることを、誇りを持って、喜びを持って、自分たちの持っているものをすべてぶつけてほしい。日本の魂と、誇りを持って日本のために戦う。みんなで新しい景色を見たい」と決意を語っていた。

ベンチ前でスタッフらと肩を組みながら、君が代を聞いて感極まったのだろう。真っ赤な瞳に涙をためていた。

1次リーグ初戦のドイツ戦と、第3戦のスペイン戦では、ともに優勝経験のある両国に対して、前半に先制しながら見事な采配で2-1と逆転勝利を収め、世界中を驚かせた。