FIFAワールドカップ(W杯)日本代表の守護神として16強入りに貢献したGK権田修一(33=清水エスパルス)が8日、TBS系のニュース番組「Nスタ」に生出演した。

花束を手渡され、活躍をねぎらわれた権田は、スッキリした表情。街中のファンから集められた質問について1つ1つ丁寧に答えた。

1次リーグ初戦のドイツ戦で0-1で折り返したハーフタイム、何があって逆転できたのか問われた。これに対して権田は「先発メンバーでなく悔しいはずの控え選手たちが、大丈夫ですと言ってくれた。堂安は自分が出たら、俺が取りますからって言ってくれた。その控え選手たちが活躍して勝った。ポジティブなエネルギーが逆転勝利につながりました」などと説明した。

また、ドイツ戦で相手の波状攻撃の中で18秒間で4本のシュートをセーブした「神セーブ」について聞かれると、「DFの選手が前で寄せている。相手選手はあっち(のコース)しか打てなくなる」とDF陣との連係した守備が要因としつつ、「18秒のところ、(途中で)キャッチできたら6秒で終わらせたところ。こういうシーンでキャッチできるようになれば」。チームの「防衛大臣」として、自らのプレーをもっと高めたいとの見解を口にした。

そしてクロアチア戦のPK戦の時はどんなことを考えていたか問われると、「ここはボクが止めていれば、とずっと考えています。蹴った選手を助けてあげたかった」。その上で「Jリーグでプレーしている選手たちに、Jリーグ選手がワールドカップという大舞台でも落ち着いてプレーできるということを伝えたい」と話した。W杯を戦い切ったという自負が、そこにあった。