前回準優勝のクロアチアが4強に進出した。6度目の優勝を狙ったブラジルと1-1で延長を終え、PK戦を4-2で制した。クロアチアは日本を下した決勝トーナメント1回戦に続いて2試合連続でPK勝ちした。

クロアチアのGKリバコビッチはPK戦で1本ストップし、日本の決勝トーナメント1回戦での3本と合わせて通算4本目のPKセーブ。82、86年大会で2本ずつ止めたシューマッハー(西ドイツ)、90年大会のゴイコチェア(アルゼンチン)、前回大会のスバシッチ(クロアチア)に続いて史上4人目のW杯最多タイ記録となった。

以下、データ分析会社「Opta」が独自の視点で記録を掘り起こした。

 

◆クロアチアのペトコビッチがこの試合で記録した「117分」の得点はW杯のクロアチア代表史上最も遅い時間帯でのゴール。

◆W杯での延長戦に突入した直近7戦のうち5試合はクロアチア絡み。クロアチアの主要国際大会(W杯、欧州選手権)での決勝トーナメント以降の直近8試合のうち7戦も延長戦。延長戦までもつれなかったのは、敗れたW杯2018年大会決勝のフランス戦だけ(2-4)。

◆ブラジルはFIFAワールドカップ(W杯)の準々決勝で直近5試合で4敗。決勝トーナメントで敗れた試合では現在6試合連続で欧州勢相手に黒星。

◆ブラジルのネイマールはこの試合の得点で、ペレが保持していたブラジル代表の歴代最多得点に並んだ(77ゴール)。W杯の欧州勢との通算6試合で決めた3得点は全てクロアチア相手に決めている(2014年大会の同対戦では2ゴール)。

◆ネイマールはブラジル代表史上、W杯での延長戦で得点を記録した2人目の選手となった。1938年大会のポーランド戦で2ゴールを決めたレオニダス以来(2ゴール)。ブラジルはクロアチア戦で、W杯の延長戦で先制点を記録したチームとしては史上初の敗退。