フィギュアスケート男子で18年平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(22=トヨタ自動車)が、男子サッカーのボタフォゴ(ブラジル)に所属するMF本田圭佑(34)と競技の枠を超えて共演した。

27日に放送されたニッポン放送特別番組「本田圭佑『NowVoice』」に出演。本田から「僕もこう見えてゲーマーで。友達の家で(NINTENDO)64のスマブラ(大乱闘スマッシュブラザーズ)をやっていたんですよ」と得意のゲームの話を持ち出されると「かなり…。4世代前ぐらいですね」と返答。ゲームの話で早速打ち解けると、共通する「五輪」の話へと入っていった。

本田に五輪への思いを問われた宇野は「1度目の五輪(平昌大会)の時も同じ気持ちだったんですけれど、僕の考えが決して合っていると思わないですが、先のことをあんまり考えていません。明日よりも今日、昨日よりも今日を選んでしまう。目の前の試合に向けて、今日をどう良くするか。1日1日を積み重ねた先に五輪があって、五輪の場に立ったら『今日も良いものを』と。『五輪だから』っていうのを特別意識していません」と打ち明けた。

本田は同番組内で、こう思いを語っていた。

「五輪とは僕にとって『出て当たり前のもの』っていう感じですね。ちょっと誤解を生むので説明しますけれど、僕の家系は僕が五輪に出るのは初めてじゃない。大叔父はカヌー、叔父はレスリングで出ていて。2人が『いかにすごいか』っていう、伝説的な話を幼少の頃から聞かされていました。五輪がより身近で、日常だったんです。(08年)北京に出させてもらって、今回が2度目の五輪。『出て当たり前の五輪』にちゃんと出て、偉そうに『結果出したぞ』って言えるように、頑張りたいですね」

宇野との対談を終えた本田は「すごい好青年。びっくりしました。あんなできた22歳、見たことない」と印象を口にした。

番組では本田が自身初のラジオパーソナリティーに挑戦。理由については「自分で音声のSNSを立ち上げましたが、音声業界がものすごく市場が小さい。音声業界全体を盛り上げていけないかと思った」。ブラジルから思いを届け「インスタグラム、YouTubeもやってきましたが、動画関連って苦手な人もいると思うんです。自分自身、自撮りも得意じゃなくて、動画だと髪の毛を整えたり…というのもある。今、収録をしていますけれど、服装の感じとか、髪形の感じとか(リスナーからは)想像でしかない中で、僕ができちゃうのはラジオの魅力ですよね」と明るい声で振り返った。