レアル・マドリードは逆転勝利で首位をキープした。カルロ・アンチェロッティ監督(62)は会見で、決勝ゴールを決めたブラジル代表FWビニシウスについて「並外れたゴールだった。両足や身体に何か特別なものを持っている選手だ」と独特な表現でたたえた。

ビニシウスは引き分け濃厚だった後半42分、左サイドでパスを受けると中央に切り込んで、ペナルティーエリア手前から右足でミドルシュートを突き刺した。交代でベンチに退く際には、サンティアゴ・ベルナベウの観衆からスタンディングオベーションを受けた。

ビニシウスは17試合連続で先発出場中。指揮官は「驚いたのは、ゴールを決めるクオリティーの高さ。個人的なクオリティーに驚きはなかった。彼のドリブルや1対1の強さについてはよく知っていたからね。今、これまでなかった彼の得点力の高さに皆が驚かされている」と、今季の成長ぶりに舌を巻いた。

ビニシウスは今季ここまでリーグ戦14試合(先発12試合)に出場して、9得点2アシスト。スペインリーグの得点ランキングでチームメートのフランス代表FWベンゼマ(11得点)に次ぐ2位につけ、首位に立つチームをけん引している。(高橋智行通信員)