ラツィオ(イタリア)MF鎌田大地(27)とフェイエノールト(オランダ)FW上田綺世(25)の日本人選手所属クラブ対決は、ホームのラツィオに軍配が上がった。

鎌田は4-3-3の右インサイドハーフで先発出場。上田はベンチスタートとなった。

試合を優勢に進めたのはアウェーのフェイエノールトだった。

前半31分、ゴール前でメキシコ代表FWヒメネスが右の位置から左への斜め走りに合わせ、スルーパスがゴール前へ通る。左足シュートはグラウンダーでゴール右隅を突いたが、ラツィオGKプロベデルの左手に阻まれた。

続けざまに前半36分、持ち前の細かなパスワークから最後はブラジル人FWパイシャオンがゴール前で好機を迎えたが、シュートはゴール左へと外れた。

劣勢のラツィオだったが、一瞬のスキを突いて均衡を破った。

前半アディショナルタイムの46分、中盤のパスカットからFWアンデルソンが縦パス。抜け出したFWインモービレがGKバイロウを右へかわし、無人のゴールへ流し込んだ。

そして鎌田は前半50分、中央から左を走るインモービレを狙った鋭いスルーパスを出したが、惜しくも相手DFがCKに逃れた。通っていれば1点という好プレーだった。

その鎌田は後半8分に途中交代。ボールタッチ数は少なかったが、いつもながらのテンポのいいボールさばきを披露した。

対する上田は後半36分からの出場した。1点を追う展開の中、ゴール前に張って1点を狙った。

そして後半アディショナルタイム7分。右クロスから上田が大きく首を振り、打点の高いヘディングシュートを放った。得意の形だったが、惜しくもボールはGKプロベデルの正面となり、セーブされた。このプレーの直後、試合終了のホイッスルが鳴った。

首位のフェイエノールトは勝ち点6のまま。ラツィオが勝ち点を7に伸ばし、アトレチコ・マドリードの8に続き2位に付けた。