国際サッカー連盟(FIFA)は、イングランドのトーマス・トゥヘル監督(52)が不満を漏らしたことを受け、ワールドカップ(W杯)の試合における国歌斉唱時のカメラマンの規定を改定した。ESPNが報じた。

トゥヘル監督は、17日(日本時間18日)に米テキサス州ダラスで行われたクロアチア戦(4-2で勝利)の試合前、イングランドの選手たちが「God Save the King」を歌う姿をカメラマンに遮られて見ることができなかったと苦言を呈していた。

FIFAは1次リーグ初戦を終えた時点で寄せられた幅広いフィードバックを考慮し、今後はカメラマンをより密集させ、監督にはその横に立つという選択肢を与えることを決定した。

W杯での指揮が初めてとなるトゥヘル監督は、クロアチア戦の試合後に次のように話していた。

「言っておきたいことがあるのだが、私はFIFAに対し、国歌斉唱時のカメラマンの配置を変更するよう切に願っている。なぜなら、国歌斉唱中に自分のチームを見ることができなかったからだ」

「私はこの瞬間を待っていた。今日は非常に、非常に特別な瞬間だったのに、私は50人のカメラマンの壁の50センチ手前に立たされ、ただの1人も自分の選手を見ることができなかった。そのせいで、私の素晴らしい体験が少し台無しになってしまったよ」

「(W杯の国歌斉唱は)非常に感情が高ぶるものだ。私が若かった頃、そしてコーチを始めたばかりの頃は、このような舞台は夢見るには大きすぎた」

関係者がESPNに語ったところによると、試合が行われたAT&Tスタジアムは今大会のFIFAの要件を満たすためにピッチが1・2メートルかさ上げされており、この改修により、ベンチ周辺のスペースがさらに制限されていたという。

なお、この改定された新たな方針は、18日に行われたチェコ対南アフリカの試合(1-1の引き分け)において、すでに適用されている。

イングランド・トゥヘル監督「FIFAに懇願したい」国歌斉唱でカメラの壁に苦言「位置変えて」