[ 2014年2月21日15時57分 ]女子フリーで演技するカロリナ・コストナー(AP)<ソチ五輪:フィギュアスケート>◇20日◇女子フリー

 ここ一番で勝負弱いと言われ続けたカロリナ・コストナーが、3度目の五輪でイタリアに女子で初のメダルをもたらした。「金」こそ逃したが、27歳のベテランは「銅」に「私にとっては間違いなく金に値する」と胸を張った。

 前回バンクーバー冬季五輪を16位で終え、一度はスケートを離れた。「自分に話しかけたの。カロリナ、限界よって」。でもスケートが好きだった。「完璧を追い求めるのではなく、ミスも受け入れ、そこから学びたい」と新たな気持ちで再起した。2012年世界選手権では、出場10度目で初優勝を果たした。

 フリーの演目「ボレロ」は定番。コーチから提案され「やめてよ、どうやってやるの」と思ったが、次第に「この曲こそ自分の一部」と感じるようになった。情感あふれる演技でロシアの観衆を引き込み、演技点で73・77点の高得点。「観衆に感謝したい。努力がついに報われた」と満足そうに言った。