[ 2014年2月20日20時9分 ]清水(右)は脚立に上って報道陣の取材を受ける葛西(左)らを撮影(撮影・松本俊)

 ジャンプ団体ラージヒルで銅メダルを獲得した清水礼留飛(20=雪印メグミルク)が20日、葛西ら日本代表団体メンバーとともにドイツ経由で帰国した。

 帰国便は全日本空輸のはからいで、ビジネスシートが準備された。葛西らが「あいつは搭乗してからずっと寝ていた」と証言するように、清水はフルフラットシートで気持ちよく熟睡しながら帰国した。到着ロビーには数百人のファンが待ち受け、50人体制の警備が敷かれるものものしい状況だったが、そこにしっかりと寝ぐせをつけた頭で堂々と登場した。

 「こんなにカメラを向けられることもない。最高の五輪でした。こんなにうまくいくとは思わなかった。先輩たちの頑張りのおかげで、メダルも取れましたし」と笑顔。葛西を取り囲む数十人の記者の輪を、携帯電話のカメラで撮影するなど、無邪気な姿も見せていたが、一方で「年末のW杯でメンバーから外れた時は、五輪に出られないかと思った」としみじみ振り返る場面もあった。