17年世界選手権男女混合団体金メダルの新添左季(22=山梨学院大)が、前回覇者の金省然(韓国)に得意の内股で一本勝ちし、初のアジア女王に輝いた。

「泥臭く金メダルを取りにいく」と臨んだ今大会。昨年の世界選手権は、男女混合団体の金メダルに貢献したが、昨年に続いて今年も個人代表を逃した。現在は世界女王の新井千鶴(24=三井住友海上)、大野陽子(28=コマツ)を追う代表3番手。20年東京五輪に向けて「アジアで負けるわけにはいかない。2人は手の届かない存在ではないし、早く距離を縮めて追い越したい」と話していた。

これまでは内股頼みだったが、昨年から内股を生かすために小外刈りの習得に着手。並行して筋力トレーニングにも励み、背筋力は220キロまでになった。7月のスペイン合宿では、寝違えて2日間稽古が出来ないハプニングもあったが、今月上旬のグランプリ・ブダペスト大会では5試合中4試合で一本勝ちするなど調子は上向きだった。

優勝した時のご褒美で、大学近くのカツ丼チェーン店「かつや」で大好物のソースカツ丼(490円)を食べると決めていた。アジア女王の称号を手にして、次はかつやに乗り込む。