新星が世界に名を刻んだ。陸上の世界ユース(17歳以下)選手権男子短距離2冠のサニブラウン・ハキーム(16=東京・城西高2年)が、22日に開幕する世界選手権(北京)の男子200メートル日本代表に選ばれた。日本陸連が4日、都内で会見を開き発表した。

 25日の予選に出場すれば16歳172日となり、世界選手権での日本人最年少、同種目では世界最年少となる。同時に400メートルリレーのメンバーにも選ばれた。

 同種目のこれまでの最年少出場選手は93年シュツットガルト大会に出場したリッキー・カノン(ナウル)で17歳33日。日本人最年少は83年ヘルシンキ大会に出た佐藤恵の16歳328日だった。原田強化委員長は「まだ16歳。まずは準決勝に進んで、世界で自分がどう戦えるかを感じてほしい」と期待を込めた。