全国高校駅伝は京都開催50回目を記念し、男女とも都道府県代表47校に地区代表11校、開催地枠1校を加えた計59校が出場。世羅(広島)がアンカー向井優香(2年)の力走で初優勝した。

1時間7分37秒でゴールする世羅アンカーの向井優香(撮影・田崎高広)
1時間7分37秒でゴールする世羅アンカーの向井優香(撮影・田崎高広)

高校駅伝女子 出場校一覧


【1区=6キロ(西京極陸上競技場~平野神社前)】

午前10時20分、スタート

1分13秒で競技場を出た

最初の1キロは3分10秒

中間点を9分39秒で通過、西脇工などが先頭集団を引っ張る

4・8キロ過ぎ、西脇工、豊川、世羅がスパート

世羅と西脇工が激しいデッドヒートを演じ、最後はわずかに世羅が西脇工をかわしトップでたすきリレー。タイムは19分20秒。大阪薫英女学院は14位と出遅れた

(1)世羅

(2)西脇工

(3)豊川

(4)岡崎学園

(5)常磐

(6)水城

(7)筑紫女学園

(8)山田

(9)諫早

(10)鹿児島女子

一斉にスタートする女子選手(撮影・田崎高広)
一斉にスタートする女子選手(撮影・田崎高広)

【2区=4・0975キロ(平野神社前~烏丸鞍馬口)】

世羅と西脇工が先頭でレースを引っ張る

2校から約10秒遅れて3位は常磐

西脇工がトップでたすきリレー。2秒遅れで世羅、5秒遅れで常磐。4位大阪薫英女学院と5位立命館宇治が並ぶようにリレー。トップから約30秒遅れ

(1)西脇工

(2)世羅

(3)常磐

(4)大阪薫英女学院

(5)立命館宇治

(6)筑紫女学園

(7)岡崎学園

(8)仙台育英

(9)豊川

(10)神島


【3区=3キロ(烏丸鞍馬口~室町小学校前折返し~北大路船岡山)】

西脇工がなんとか粘り1位でたすきリレー。1秒遅れて2位世羅。3位には11秒遅れて大阪薫英女学院

(1)西脇工

(2)世羅

(3)大阪薫英女学院

(4)常磐

(5)豊川

(6)岡崎学園

(7)仙台育英

(8)山田

(9)須磨学園

(10)神島


【4区=3キロ(北大路船岡山~西大路下立売)】

西脇工が1位を守ってたすきリレー。3秒遅れて2位常磐、20秒遅れて3位大阪薫英女学院、32秒遅れて4位世羅

(1)西脇工

(2)常磐

(3)大阪薫英女学院

(4)世羅

(5)須磨学園

(6)豊川

(7)北九州市立

(8)山田

(9)立命館宇治

(10)仙台育英


【5区=5キロ (西大路下立売~西京極陸上競技場)】

2・1キロ付近で常磐が西脇工を捉え一気に抜いた

中間点で世羅が猛追し3位浮上

世羅は3キロ過ぎで2位浮上。世羅のアンカーは向井

3・7キロで世羅がついにトップに立つ。常磐、粘って食らいつく

世羅・向井優香(2年)が最後は独走でゴール。1時間7分37秒。30秒以上の差を逆転して初優勝を果たした

ゴールテープを手に笑顔の世羅の選手。左から小吉川、大西、長尾、浅田、向井(撮影・田崎高広)
ゴールテープを手に笑顔の世羅の選手。左から小吉川、大西、長尾、浅田、向井(撮影・田崎高広)

<最終順位>

(1)世羅

(2)常磐

(3)大阪薫英女学院

(4)須磨学園

(5)西脇工

(6)興譲館

(7)山田

(8)北九州市立

(9)市船橋

(10)豊川

(11)仙台育英

(12)立命館宇治

(13)西京

(14)山梨学院大付

(15)長野東

(16)青森山田

(17)鹿児島女子

(18)諫早

(19)柏日体

(20)筑紫女学園

(21)熊本信愛女子

(22)荏田

(23)埼玉栄

(24)土岐商

(25)八王子学園八王子

(26)大分東明

(27)水城

(28)盛岡誠桜

(29)神島

(30)樟南

(31)札幌日大

(32)春日部東

(33)田村

(34)白鴎大足利

(35)宮崎日大

(36)中村女子

(37)京都外大西

(38)八幡浜

(39)山形城北

(40)美方

(41)鳴門

(42)学法石川

(43)比叡山

(44)常葉学園菊川

(45)智弁学園

(46)旭川龍谷

(47)鳥取中央育英

(48)花輪

(49)津商

(50)富山商

(51)新潟明訓

(52)星稜

(53)高松工芸

(54)遊学館

(55)佐賀清和

(56)小豆島

(57)平田

(58)北山

(途中棄権)岡崎学園


【展望】

女子は混戦が予想される。2連覇を狙う大阪薫英女学院は予選会のタイムは伸びなかったが、3000メートルの平均タイムではトップに立つ。高松望、智の姉妹ら実力者がそろった。予選会のタイムトップの岡崎学園(愛知)は優勝経験のある豊川(愛知)を破っての初出場。主力が復調しつつある常磐(群馬)や3000メートルで出場選手中トップタイムの島田を擁する山梨学院大付、地力のある選手が多い世羅にも勝機はある。