サニブラウン・ハキーム(18=東京陸協)が、世界選手権男子200メートルの史上最年少ファイナリストとなった。準決勝で20秒43の2着となり、日本人では03年大会で銅メダルを獲得した末続慎吾以来14年ぶりの決勝進出を果たした。10日午後9時52分(日本時間11日午前5時52分)の決勝を18歳157日で迎え、05年大会で18歳355日だったウサイン・ボルト(ジャマイカ)を抜いた。

 サニブラウンが世界を驚かせた。号砲への反応速度は0秒193と全3組25人中、最も遅かったが、身長188センチの体格を生かしたストライドで加速。カーブの緩やかな大外9レーンの利点を生かしてスピードに乗った。「最初の100メートル集中してやった」。2番手で直線に入ると、必死の形相で腕を振り、ギアをもう1段上げた。世界歴代2位19秒26の記録を持つヨハン・ブレーク(ジャマイカ)らが猛追してきたが、のみ込まれない。最後はスピードを緩める余裕があった。2着。電光掲示板に順位が映し出されると、右手で「2」を作った。