ハーフマラソン日本記録保持者の設楽悠太(26=ホンダ)が2時間6分11秒の日本新記録を樹立した。自己ベストを3分近く縮め、02年に高岡寿成(47=カネボウ監督)がつくった記録を16年ぶりに5秒更新。優勝したチュンバ(ケニア)に41秒遅れの2位でフィニッシュした。

 16年ぶりに日本記録を更新された高岡さんは、「自分の記録が更新されたことで、20年東京五輪に向け明るくなった。昨年の大会で設楽くんのレースを見て、記録更新の機運が高まってきていると思っていた」と祝福した。

 02年に2時間6分16秒の日本記録を出した自らのレースと、この日のレースを重ねながら「日本記録が出るのは気候やライバル、ペース、本人の調子などさまざまな要素が一致したとき。前を井上くんが走っていたことも設楽くんにはよかった。何より先頭グループでレースをすることができたのがすべて」と解説。設楽については「目の見えない部分に可能性を感じる。ペースが速くても先頭で挑戦する気持ちを持ち続けていけば、世界で戦えると思う」とさらなる成長を期待していた。