ダイヤモンドリーグの年間チャンピオンを決定する最終戦。男子走り高跳びにはアジア大会銅メダルの戸辺直人(26=つくばツインピークス)が出場し2メートル26で6位だった。

年間得点上位者が優先される現システムになってからの日本人選手の最終戦出場は戸辺が初めて。2メートル15からスタートした戸辺は2メートル26までの4回の跳躍をすべて1回ずつでクリア。しかし2メートル29を3度失敗して6位にとどまった。今季2メートル36のオセアニア記録を樹立し好調を維持していたブランドン・スターク(24=豪州)が2メートル33で優勝した。

豪華メンバーがそろった男子棒高跳びは伏兵のテイミュール・モルグノフ(22=ロシア/個人参加)が5メートル93を跳び年間王者に輝いた。先月12日に6メートル00の自己ベストをマークしていたモルグノフだが、昨年のロンドン世界陸上金のサム・ケンドリクス(25=米国)や、室内の世界記録である6メートル16を持つルノー・ラビレニ(31=フランス)さらには今季6メートル05を跳んでいるアルマン・デュプランティス(18=スウェーデン)らの陰に隠れた存在だった。しかし各選手の記録が低調で5メートル83をクリアできたのはモルグノフ、ケンドリクス、北京世界陸上金のショーネシー・バーバー(24=カナダ)の3人だけ。5メートル88はバーバーがクリアできず、残る2人も3回目でようやくクリア。続く5メートル93をモルグノフが1回でクリアしたが、ケンドリクスはパス。5メートル98に上がったバーをケンドリクスが3度落としたところで勝負は決した。

女子3000メートル障害は7月に世界記録(8分44秒32)を出したベアトリス・チェプコエチ(27=ケニア)が8分55秒10で貫禄勝ち。男子100メートルは昨年の世界陸上銀のクリスチャン・コールマン(22=米国)が9秒79の自己ベストで年間王者となった。