日本陸連が、24日に亡くなった小出義雄氏(享年80)に対して、功労表彰を検討することになった。

尾県貢専務理事が25日、東京都内で明らかにした。尾県専務理事は、小出氏について「高校(駅伝で優勝)の実績から世界まで幅広く活躍された指導者。ほめることが育成につながるという信念をもっていた。高地トレーニングの実施もどこまでやれるかなど、科学的根拠も持っていた」と話した。

小出氏は多くのオリンピック(五輪)、世界選手権メダリストを輩出。その中でも00年シドニー五輪女子マラソンの高橋尚子は、陸上日本女子で五輪初の金メダルという金字塔を打ち立てている。尾県専務理事は「これからの検討になりますが、何らかの功労賞を。(日本陸連の)年間表彰(の場で)などで考えられると思います。女子マラソンの普及にも貢献されたかたです」と話した。