世界選手権の男子マラソン代表の川内優輝(32=あいおいニッセイ同和損保)は「昼夜逆転生活」で初の入賞を目指す。3日、ドーハ市内で会見した。

号砲は5日の深夜23時59分となる。その対策として、現地入り後は「夜7時に起きて、昼の11、12時ぐらいに寝るという生活。ホテルの部屋のカーテンも厚い。その生活をするにも適している。夜中の1時ぐらいから走り始め、3時くらいまで練習」との生活リズムをしていると明かした。「朝ご飯」はディナーの時間である「9時から10時」くらい食べる。その後、休憩をはさみ、練習を「夜中の1時ぐらいから走り始め、3時くらいまで」しているという。

暑さは苦手で、20年東京五輪の代表選考レース「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」を回避したが、深夜号砲でもドーハは、もっと暑かった。「そんなに暑くない」との想定は6月の視察で外れていることに気が付いたが、もう後戻りできず、覚悟を決めた。「下見をした瞬間に覚悟がきまった。自分自身のためにも、日本のためにも8位入賞以内の目標を達成したい」。春から夏は暑い環境下で、実戦も積み上げ、苦手克服にも自信を示す。競歩代表の取り組みも参考する。

4度目の世界選手権となる。過去最高成績は2年前の前回大会の9位。世界の強豪にも負けない部分を聞かれると「経験だと思います。フルマラソン98回目という選手いない」と自信満々だった。