2020年東京オリンピック(五輪)で4大会連続出場を狙う福島千里(31=セイコー)が予選3組6位の12秒13で、準決勝進出を逃した。

両アキレス腱(けん)負傷から約5カ月ぶりの復帰戦だった9月21日の全日本実業団対抗選手権予選敗退に続く不本意な内容。記録は12秒25から、わずかに上回ったが「レースって難しいなあって思いました。国体に代表で出られない選手もいる中で、1点も取れないなんて申し訳ない気持ち」。400メートルリレーにもエントリーしているが、「頑張らなきゃいけない立場ですけれど、実力のある頼もしい後輩たちもいるので、今年ばかりは、おんぶされたり抱っこされたりしていいかな」と苦笑いだった。

東京五輪本番へ1年をきり、完全復活に試行錯誤も続いている。「来年に向けて、今年はレースがあまりない状態で東京を迎えてしまう。スピードが上がっていない中で、試合でなくても練習で試合らしくやるとか、やらなきゃいけない」。100、200メートルの日本記録保持者として、再び世界に挑む心境を明かした。