国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪のマラソン、競歩の開催地を札幌に変更する計画に関し、国際陸連などが開催地だけでなく、日程も変更する案を進めていることが31日、分かった。現在、まとめているのは2案。いずれもマラソン、競歩計5種目を3日間で消化し、マラソンは男女同日開催となる。

関係者によると、1つは8月7日に男女20キロ競歩、8日に男子50キロ競歩、9日に男女マラソン。

2つ目の案は男女マラソン、男女20キロ競歩をそれぞれ同日開催するとし、男子50キロ競歩も含め7月27~29日、または7月28日~30日に実施するもの。この場合は、7月31日から新国立競技場で始まるトラック、フィールド種目とかぶらない日程となる。

これまで発表されていた日程では男子20キロ競歩が7月31日、女子マラソンが8月2日、女子20キロ競歩が8月7日、男子50キロ競歩が8月8日、男子マラソンが8月9日だった。

国際陸連は日本時間の30日夜に参加の各国・地域の連盟へメールを送り、どちらの案が望ましいかを31日までに回答するよう求めているという。急な展開に日本陸連側も「情報が少なく、どういうことが起こり得るのか確認できないと質問にも答えられない」と困惑している。