女子マラソンの岩出玲亜(25)が8月31日付で、アンダーアーマーを離れることになった。19日、所属先が発表した。

申し出は岩出からで、円満での形。競技は続ける。 「初めてのプロ活動で、右も左も分からない未熟な私を包括的な素晴らしいサポートで支えていただき、そして、感動してもらえる挑戦をし続けること、フルスイングすることというアスリートとしての本質を育んでいただいたことに、とても感謝しております。2019年の名古屋ウィメンズで日本人1位となり自己ベストを更新した際、社員全員で祝福していただいたうれしさは、私の心に強く刻まれています。今後の環境は未定ですが、引き続き第一線での挑戦を続けます。皆様には、引き続きご支援いただけますよう、お願い申し上げます」とコメントした。

今後については未定。当面はフリーで、株式会社ミクシィが主催する財団が運営するファンがアスリートに寄付金を払えるサービス「Unlim」を利用し、活動費としていくという。

岩出は愛知・豊川高3時の全国高校女子駅伝で準優勝。実業団ノーリツ時代の14年横浜国際女子マラソンでは、2時間27分21秒で10代女子の日本最高記録を更新した。その後、プロランナーとして、17年7月にアンダーアーマーへ。19年の名古屋ウィメンズで自己ベストとなる2時間23分52秒をマークした。昨年9月15日のマラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)では完走選手中最下位の9位に沈むも、最後まで沿道で応援を続けてくれる観客とハイタッチをしながら、ゴールまで走り続けた。