東洋大の陸上部に2人の高校記録保持者が4月から入部することが12日、決まった。自己ベストが男子5000メートルで13分34秒74の石田洸介(群馬・東農大二)と、男子走り幅跳びで8メートル12の藤原孝輝(京都・洛南)だ。

今年の箱根駅伝で総合3位だった長距離部門に入部する石田は、昨年7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ千歳大会5000メートルで13分36秒89をマークし、16年ぶりに高校記録を更新。さらに同9月の東海大長距離競技会では、その自身の記録を約2秒塗り替えた。ともに東京五輪代表に決まっているOBの服部勇馬(27=トヨタ自動車)、相沢晃(23=旭化成)のようにエースの系譜を継ぎ、世界へと羽ばたくランナーを目指す。

もう1人の逸材は、高校生史上初の8メートルジャンパーだ。藤原は2年生だった19年8月の高校総体で8メートル12(追い風1・7メートル)の大跳躍で、従来の高校記録(7メートル96)を30年ぶりに更新した。190センチ近い長身で、まだ体は出来上がっていない。日本歴代9位の記録を持つ高校生には大きな伸びしろが詰まる。短距離部門の先輩も、自己ベストが男子100メートルで9秒98の桐生祥秀(25=日本生命)、男子走り幅跳びで8メートル23の津波響樹(22=大塚製薬)らつわものぞろい。偉大な背中を追うように、トップ選手へと成長していく。