女子短距離で将来を期待される青山華依(はなえ、18=大阪高)が11秒56の自己ベストで優勝した。

スタートからライバルを引き離し、後半もグッと伸びた。雨上がりで、湿気を多く含んだ重たい空気。風は向かい0・4メートル。タイムが出にくい悪条件の中、自己記録を0秒05更新した。2位の斎藤愛美(大阪成蹊大)に0秒10差で完勝した。

青山は「高校最後の試合をベストで終われてよかった。課題だった前半が速くなっている。そこがよかった」と笑顔で話した。

18日の日本室内選手権では女子60メートルのU-20(20歳未満)室内日本記録となる7秒38をマーク。課題と捉えていた前半は、もうそうではない。スラリと長い手足を持ち、大きなストライドは、今後のさらなる成長を期待させる。

春からは甲南大に進学し、男子100メートルの元日本記録保持者である伊東浩司氏(51)の指導を受ける。高2だった19年日本選手権女子100メートルでは3位に入っている青山は「大学に入って、日本インカレ、日本選手権で優勝を目指して頑張りたい」と話した。