今年を最後に75回の歴史に幕を閉じる福岡国際マラソンが午後0時10分、スタートした。

新型コロナウイルス感染症予防対策から、昨年に続き海外の招待選手の出場は見送られた。外国籍ランナーも走ったが、国内所属の選手に限られたものだった。

福岡国際といえば、海外一流ランナーたちが走り、日本人選手たちのレベルアップに貢献した。1970年代に4連覇したショーター(米国)、80年代のドキャステラ(オーストラリア)、瀬古利彦と名勝負を繰り広げたイカンガー(タンザニア)、皇帝ゲブレシラシエ(エチオピア)ら、華のある選手たちが大会を盛り上げてきた。

くしくも新たな変異株「オミクロン株」の出現により、海外在住者の入国が全面的に禁止されている。国内の感染状況は落ち着いているとはいえ、第6波への不安がある。ただ、この日の晴天も手伝い、最後のレースを見ようと沿道には多くの観衆が集まった。