男子100メートルで元日本記録保持者の桐生祥秀(26=日本生命)は、準決勝1組で10秒24(追い風0・5メートル)の組4着で、8人中8位と何とか決勝に滑り込んだ。

レースを走り終えて「恥ずかしいけどホッとしている」と安堵(あんど)の表情を見せた桐生。4月の出雲陸上で右太ももに違和感を覚え、同月の織田記念、5月のセイコー・ゴールデングランプリ(GGP)を欠場。故障明けでのレースだった。「3、4週間は休んで、この1、2週間はダッシュができて違和感がなかった。違和感がないから(この結果を)自分に問いたい」と悔しさをにじませた。

8人で争う決勝は、10日午後8時30分から行われる。

参加標準記録(10秒05)を突破した上で、日本選手権で3位以内に入れば世界選手権(7月、米オレゴン州)の代表に内定する。