日本が3分01秒53の好タイムで予選1組2着となり、2003年パリ大会以来19年ぶりの決勝進出を果たした。

400メートルで準決勝に進出した1走の佐藤風雅(26=那須環境)が快走して、昨年の東京五輪(オリンピック)金メダルの米国に続く2番手につけると、2走の川端魁人(23=中京大ク)は1度は4番手に下がったものの、終盤に追い上げて3番手でバトンをつないだ。3走のウォルシュ・ジュリアン(25=富士通)も粘り強い走りで終盤に順位を1つ上げて2番手でアンカーにバトンを渡すと、4走の中島佑気ジョセフ(20=東洋大)が、東京五輪銀メダルのジャマイカ、トリニダード・トバゴとの熾烈(しれつ)な2位争いに競り勝ち、米国に続く2着でゴールを駆け抜けた。

佐藤は「日本記録には届かなかったが、決勝に進出できてうれしい」と息を弾ませた。川端は「400メートルでは後半に悔しい思いをしたので、その課題をリレーでぶつけることができた」。ジュリアンは「前の2人がいい順位できたので、その流れに乗って冷静に戦いました」と話した。アンカーで勝負強さを発揮した中島は「先輩たちがいい感じで2番で(バトンを)持ってきてくれて、これはやるしかないと思った」と振り返った。

日本記録3分00秒76には届かなかったが、ジュリアンは「(決勝は)またこのチームでメダルを目指していく」。決勝で日本記録更新と、過去最高成績の03年大会の7位を超える成績を目指す。