昨夏の東京五輪代表がそろった最長3区(10・9キロ)を制したのは、女子万メートル7位入賞の広中璃梨佳(日本郵政グループ)だった。

序盤は女子マラソン代表の一山麻緒(資生堂)の独走だった。4位でタスキを受けた広中がぐんぐんと上昇した。2キロ付近で単独3位、3・7キロ付近で単独2位と順位を上げ、8キロ過ぎでトップ一山を捉えた。8・9キロ付近で抜き去った。

5位でタスキを受けた女子1万メートル代表の新谷仁美(積水化学)も追走した。同じく8・9キロ付近で一山を抜き去り、単独2位。10・3キロ付近で、広中を一時抜くデッドヒート。前回大会で初優勝した積水化学のエースの貫禄を見せた。

最後は広中がさらにペースを上げて日本郵政グループを1位に押し上げて笑顔で4区につないだ。タイムは34分9秒と、新谷にわずか1秒届かなかったが、昨年の区間賞のタイム(34分24秒)を更新し、成長をみせた。

また、34分8秒で区間賞をとった新谷はレース後、「不安を与えるレースだったけど、最後はみんなを信じてゴールで待ちたい」と話した。