パリオリンピック(五輪)のマラソン日本代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)のコースが9日、都内の会見で発表された。10月15日に東京・国立競技場発着で開催される。

パリ五輪のマラソンの日本代表枠は男女各3人。MGCは東京五輪のために初実施された第1回に続く開催となり、1位、2位となった選手は日本代表に内定する。残り1枠はMGC後に開催予定の「MGCファイナルチャレンジ」を経て決定する。

MGCの出場権は、2月9日時点で男子48人、女子26人が獲得している。

男子では日本記録保持者の鈴木健吾(27=富士通)や元日本記録保持者の設楽悠太(31=Honda)らが権利を有している。東京五輪6位の大迫傑(31)は出場権を得ておらず、3月の東京マラソンで獲得の期待がかかる。

女子では東京五輪8位で、鈴木の夫人でもある一山麻緒(25=資生堂)、22年大阪国際女子マラソンを制した松田瑞生(27=ダイハツ)らが権利を保持。1月のヒューストンマラソンで日本人女子歴代2位の記録を打ち立てた新谷仁美(34=積水化学)も出場権を得ているが、パリ五輪を目指さない意向を示している。

MGCへの出場には、指定大会やワイルドカードで順位や記録などの条件を満たす必要がある。残りの指定大会は、男子が2大会、女子が3大会となっている。

◆MGCの出場権を獲得している主な選手

<男子>

鈴木健吾(富士通)

設楽悠太(Honda)

土方英和(旭化成)

細谷恭平(黒崎播磨)

高久龍(ヤクルト)

井上大仁(三菱重工)

小椋裕介(ヤクルト)

吉田祐也(GMOインターネットグループ)

下田裕太(GMOインターネットグループ)

川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)

<女子>

一山麻緒(資生堂)

松田瑞生(ダイハツ)

新谷仁美(積水化学)

安藤友香(ワコール)

細田あい(エディオン)

加世田梨花(ダイハツ)

鈴木亜由子(日本郵政グループ)

佐藤早也伽(積水化学)

上杉真穂(スターツ)

前田彩里(ダイハツ)