<陸上:全日本実業団対抗>◇初日◇21日◇福岡・博多の森陸上競技場

 男子1万メートルには入社1年目の柏原竜二(23=富士通)も出場。28分21秒58の自己2番目の記録で10位(日本人4位)と健闘した。

 東洋大では“新山の神”として箱根駅伝山登りの5区で4年連続区間賞と活躍した。実業団入りした今季はロンドン五輪代表も視野に入れていたが、6月の日本選手権は14位と完敗。実業団選手に混じると、トラック向きの速い脚さばきができないのが目立った。

 しかし今回は前半の5000メートル通過が13分50秒と、5000メートルの自己記録に迫る速い入りができ、後半もしっかりと粘った。「夏合宿で走り込むことができました。春先よりも良いレースができている実感はあります。駅伝は1年目だからと遠慮せず、エース区間を走りたい」

 “山の神”と言われることに抵抗を感じている柏原。「山しか走れないと言われているようでいや。平地でも頑張っていることを見せたい」と何度も話している。マラソン挑戦は早くても入社2年目の冬になりそうだという。もう1年間くらいはトラックと、平地の駅伝で頑張りを見せることになる。