疲労困憊(こんぱい)した翌日早朝の100分間走も、へっちゃらなんです-。

 前日の福岡国際マラソンで日本人トップの3位に入った公務員ランナー川内優輝(26=埼玉県庁)が、激走から一夜明けた2日朝、福岡市内を走った。

 福岡市内にある宿舎ホテルのロビーに、市民ランナー仲間と早朝5時に集合。走り終えて6時50分にホテルへ戻ってきた。「去年は2時間走ったんですが、今年は100分です」とケロリ。ロビーで出くわした日本陸連の宗猛・日本陸連男子中長距離マラソン部長(60)から「川内君、(報道陣の)皆さんが6時から待ってるんだから、君も6時に来なきゃダメだよ」と笑いながら諭されると、川内は「いえ、僕は5時から走ってます」とニンマリ。同部長が笑いながら、ずっこける一幕で周囲の笑いを誘った。

 前夜はレース後、ホテル近くの温泉施設で交代浴をしながら疲労回復に努めたという。16年リオデジャネイロ五輪に向けた日本代表戦線に生き残り、再び闘争心に火が付いた川内。「一層、気持ちが引き締まります。(来年4月発足の)ナショナルチームに関与すれば、厳しい面も出てきますしね」と笑みを浮かべつつも、内面に浮かれるところはなかった。