新山の神、マラソンへ-。2、3日の箱根駅伝の山登り5区の区間賞で、日体大を30年ぶり10度目の総合優勝に導いた服部翔大(3年)が、来春以降にマラソン転向する考えであることが20日、わかった。全国都道府県対抗男子駅伝は疲労と右足捻挫で不出場だったが「社会人になったら長い距離(マラソン)をという気持ちはある」と話した。

 公務員ランナー・川内優輝(25=埼玉県庁)が刺激だ。11年の同駅伝で同じ埼玉チームだった。「自分が強くなることに貪欲な人。チームの宿舎で高校生や大学生に練習法を聞いていた」。川内は今月18日のエジプト国際マラソンで優勝し、この日も埼玉県駅伝に出場。タフな山登りで名を上げた服部も「あの人は人間じゃないですよ」と舌を巻いたが、その存在が励みだ。服部はすでに2年連続で日体大主将を務めることが決定。大学4年間を完全燃焼して、社会人で16年リオ五輪のマラソン舞台に立っているかも。