<全国高校バスケット選抜優勝大会:大阪薫英女86-59金沢総合>◇女子準々決勝◇26日◇東京体育館

 準優勝2回の強豪・大阪薫英女(大阪)が04年優勝校の金沢総合(神奈川)を86-59で下して、悲願の初優勝へ一歩前進した。長渡俊一コーチ(62)の冷静な采配で序盤から主導権を奪取。要所で1年生を起用し、スタメンを休ませるなど、短期間の連戦を見据えた選手起用で4強入りを決めた。夏の厳しい練習でダウンする選手が相次いだが、栄養士として「ひじき」パワーで乗り切るなど、創意工夫でウインターカップに照準を合わせてきた。今年で25回目の出場で、準優勝2回、ベスト4も2回の実績を残す。優勝経験だけない。長渡コーチは「畠中が貧血持ちで、毎日ひじきを食べさせている。藤木はけんか好きで、いつも冷や冷や。最後はあいつと戦っているようなもん(笑)。問題は多いかもしれないが、(準決勝の中村学園女戦は)久しぶりのメーンコートで良いプレーをしてほしい」と、優しげに選手に視線を送った。