<全国高校バスケットボール選抜優勝大会:愛知産大工92-63徳島市立>◇男子1回戦◇23日◇東京体育館

 愛知産大工メンバーが寄田和生監督からたたき込まれた「第3Q勝負」を実行し、大勝した。5点リードで迎えた後半開始から猛攻を仕掛け、第3Qだけで前半の33点を上回る36点を奪い、試合の流れを決めた。同監督は「現代バスケは第3Qで勝負が決まる」が持論。この日チームトップの21得点を挙げた伊沢実孝(3年)は「第2Qで良い流れにになっていたので、ハーフタイムに『第3Qはディフェンスをしっかりしていこう』と話した」と意思を統一。堅い守備に苦しむ相手が、外から打ったシュートのミスを拾っては得点につないでいった。「(第3Q勝負は)いつも言われていて全員が分かっているが、まだ波がある。今日しっかりできたことを次も出したい」と言葉に力を込めた。