<全国高校バスケット選抜優勝大会:能代工88-65西武文理>◇男子1回戦◇24日◇東京体育館

 全国で唯一、第1回から連続出場中の古豪・能代工(秋田)が、88-65で西武文理(埼玉)に順当勝ちした。能代は途中出場の中山祐樹(3年)が、チームトップの28点をマーク。スタメンの野里惇貴(2年)も、3ポイントシュート2本を含む26得点を挙げた。

 佐藤信長コーチ(41)は「初戦で緊張はあるにせよ途中で勝利を意識したのか、足が動かなくなっていた。予想以上に悪い出来。不満だらけの試合となってしまった」と、23点差勝ちにも負けチームのようなコメント。「すべてにおいて練習してきたことの半分も出来ていない。試合で人が変わるのは高校生だから仕方ないのか」と唇をかんだ。「ディフェンスは1人1人が全く違う動きになっていて、試合のリズムをつかめていない」という。「教えてきたことができなければ意味がない。緊張は抜けたと思うので、次の試合に期待している」と最後まで厳しい発言だった。