<高校ラグビー:東福岡36-24東海大仰星>◇決勝 ◇7日◇花園

 東海大仰星(大阪第3)は前半のミスが続き、5大会ぶりの日本一を逃した。前半4分に反則から先制PGを許すと5分、19分と立て続けにパスをインターセプトされて連続トライを奪われた。その時点で15点差。風上の後半は、ボールを大きく動かす持ち味のラグビーを見せたが、力及ばなかった。チームを引っ張ってきたフランカー吉田幸平主将(3年)は、ロッカー室へ入る前に壁に頭をつけて「悔しい」と泣き叫んだ。

 昨春の大阪府大会では4位に敗れ、土井崇司監督(52)も「何をしてもうまくいかず苦しかった」と悩み抜いた。その後、SO山田一平ら1年生3人がレギュラー入りしてチームが活性化。3年生も朝晩のミーティングで、1年生の生かし方を話し合い復調した。今大会でも一戦ごとに成長し決勝まで勝ち進んだが、王者・東福岡を倒すことはできなかった。涙をふき終えた吉田主将は、前半に続けてインターセプトを食らったことに「こっちがトライを取り急いで、相手に狙われた。ちょっと焦ってしまったかな」と振り返った。来年は、この悔しさを経験した1、2年生が多数残る。「来年、再来年と日本一をつかんでくれると信じてます」と、後輩へ夢を託した。