全日本高校バレーボール選手権(通称・春高バレー、埼玉・さいたまスーパーアリーナほか)が1月5日に開幕する。女子の古川学園(宮城)は、1年生主体のフレッシュパワーで全国上位を狙う。全日本高校選手権で過去優勝3回、準優勝4回の名門。だが昨年度はまさかの3回戦敗退を喫し、大会後は部員7人になる窮地も背負った。今春、11年度の中学NO・1セッター中條美月ら有力1年生が入学。岡崎典生監督(44)は一からチーム作りを進めてきた。

 全国高校総体(決勝トーナメント)と国体は、ともに経験不足を露呈し、初戦ストレート負け。選手たちは敗戦を発奮材料にして経験値を高めてきた。昨年からのレギュラーは、左利きセンター浜田栞(2年)だけだが、国体から先発入りした松下紗也(1年)が対角に定着。ともに身長178センチの高さで相手攻撃に圧力をかける。ウイングスパイカーも中條のトスワークで攻撃バリエーションを増した。岡崎監督は「若いチームなので受け身にならず、チャレンジ精神でぶつかりたい」と意気込む。