<バレーボール・全日本高校選手権:古川学園2-0氷上>◇6日◇女子2回戦◇さいたまスーパーアリーナ

 古川学園(宮城)は昨年準優勝の氷上(兵庫)にストレート勝ちし、3回戦進出を決めた。計10ブロック得点でプレッシャーをかけ、相手の高さを封じた。

 古川学園が昨年準優勝のシード校を撃破。ともに優勝3回の実績を誇る氷上との古豪対決を制した。先発4人が1年生の現チームにとって、全国1勝を挙げた前日5日(長岡商戦)に続く全国白星。岡崎典生監督(44)は「1勝ごとに日々、成長しています。ブロックが機能しました。相手スパイクにも対応できたから今日は75点」と評価した。

 先発平均身長(リベロを除く)で約4センチ及ばないハンディをものともしなかった。逆にブロックで圧倒。第1セットは、ライト小沢史苑(1年)の1枚ブロック(3点目)を皮切りにブロックで8得点。1度もリードを許さず、11点差で先取した。第2セット立ち上がりもブロックで先制。ブロックで圧力をかけ、相手アタックミスを誘った。

 相乗効果で攻撃も活気づいた。セッター中条美月のトスワークでレフト伊藤きわ実が9得点。1年生コンビが生き生きとした動きを見せた。中条は「トスミスしても思い切り打ってくれました。みんなに助けられました」。伊藤は「ブロックがいいかけ方をしてくれたので、(レシーブからの)トスが打ちやすかった」とお互いに感謝し合った。

 チームは常に「日本一」の目標を背負う。だが岡崎監督は「まだ離乳食の子どもに、いきなりステーキを食べさせることはできない」と“若さ”に配慮。選手を激励しながら「いつも優勝を狙える位置にいなければ」と鼓舞している。今日7日は3回戦、準々決勝と、現チーム初の1日2試合になる。同監督は「条件は同じ。明日見てて」と8強進出をかけた共栄学園(東京)戦に意欲を見せた。【佐々木雄高】