全国選抜大会、全国7人制大会に続き「3冠」を狙う東海大仰星(大阪第1)が2大会ぶりの4強進出を決めた。

 ノーシードながら、7人制準優勝の実力校・京都成章(京都)に対し、前半5点リードを奪われて折り返した。後半8分、同30分にFW戦でトライを奪っての逆転勝ち。後半途中まで京都成章の厳しいディフェンスに押されまくり、ヒヤヒヤでの勝利になった。

 湯浅大智監督(34)は「やろうと思っていたことを、全くやらなければ、こうなるのは当然です」と出足の悪かったディフェンスに厳しさを隠さなかった。それでも、出来が悪くとも勝ちきったのは、V候補の底力だ。試合終了間際のトライを決めたフランカー真野泰地主将(3年)は「悪かった部分ばかりが頭に浮かびます。花園の雰囲気、流れに押されて、1人1人のミスが出てしまった。それでも、次につながるので…」と気持ちを切り替えていた。