リオデジャネイロ五輪女子200メートル平泳ぎ代表の渡部香生子(19=JSS立石)が29日、羽田空港からオーストラリアに出発した。現地ではニューサウスウェールズ州選手権に出場。3日間大会だが、個人では背泳ぎ以外のすべての種目にエントリーするなど、リレーを含め計10種目に挑む。

 昨年世界選手権女子200メートル平泳ぎで五輪代表内定も、その後は重圧などに苦しみ、思い通りの練習はできなかった。1月末の東京都選手権では惨敗したが、大会直後に竹村コーチと話し合って、気持ちを切り替えることに成功。20、21日のコナミオープンの100メートル平泳ぎでは優勝するなど、復活の兆しをみせた。

 多種目に挑む大会を前に「今の力を知って、課題を見つけたい」と意欲をみせる。2年前は200メートル個人メドレーの日本記録を出した相性の良い大会。200メートル平泳ぎ以外の五輪代表権を狙う4月の日本選手権(4日開幕、東京辰巳国際水泳場)へ、弾みをつける。