郡山北工が福島工を3-0と退け、2年連続9度目の優勝を果たした。全3試合ストレート勝ちで、来年1月4日に東京で開幕する「春高バレー」の全国大会出場権を獲得した。

 渡辺秀雄監督(52)は「とりあえず結果が出せてホッとしています」と安堵(あんど)した。昨年度の春高を4人が経験し、今夏の全国総体でも1勝した。セッターの斎藤雄太郎主将(3年)は「負けちゃいけないプレッシャーがあった」と明かすが、要所でブロックを決めるなど、実力で重圧をはねのけた。

 習志野(千葉)や霞ケ浦(茨城)などと練習試合を行い、斎藤主将は「相手の(セット)終盤の戦い方がうまかった」と振り返る。ミスがなく、連続得点されて一気に突き放された。その敗戦がヒントになり「15点すぎたら自分たちのペースに持っていく」と同主将。強豪校から勝ちパターンを1つ学んだ。

 2年続けてラグビー部と一緒に、年末年始の全国大会に出場する。渡辺監督は「励みになるというか、ラグビーに負けないようにしたい」と、昨年度逃した勝利を誓った。【久野朗】