札幌大谷が2-1で旭川実を下し、4年ぶり8度目の優勝を飾った。決勝進出の男女4校が来年1月4日開幕の全国大会(東京体育館)に出場する。

 札幌大谷メンバーの歌声が響いた。決勝の勝利後、「全道優勝した時だけ歌うことが決まっている」(高石明美主将=3年)という岡村孝子の「夢をあきらめないで」を、中等部員を含めた40人以上が手をつないで輪になって熱唱、喜びを表現した。

 4年前に主将として優勝を経験、札幌市の教員採用試験にも合格した加納茉未(早大4年)が7月に教育実習で来校。何度か練習に参加し「練習はうそをつかないし、夢はつかめる」と実体験に基づくアドバイスを受けた。この日の決勝では、今年の新人戦、総体道予選ともフルセットで敗れた旭川実にリベンジ。高石主将は「あきらめないでよかった」と感極まった。

 掛屋忠義監督(62)は、夏に「ミステリーツアー」と題した行き先が秘密のバス遠足を企画。今年はサクランボ狩りで、チームの結束を高めた。「息を抜いてやることも必要。全国大会の目標はベスト8かな」。3年ぶりの全国大会では、過去最高の16強超えを狙う。