高校日本一を決める「JX-ENEOSウインターカップ2016 第47回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会」が12月23日から29日まで、東京体育館で開催される。

 今大会の注目ポイントの1つが「ツインズ」、つまり双子の選手の活躍である。

福岡第一の重冨周希、友希
福岡第一の重冨周希、友希

 重冨周希、友希(福岡・福岡第一3年)はエースガードとして今夏の高校総体を制している。小兵ならではのスピードと抜群のボールハンドリングでゴール下に積極的に切り込む。そして圧倒的な勝負強さで11年ぶり2度目のウインターカップ制覇を目指す。

 1年時からベンチ入りし、2年で先発に。最終学年の今回、「コートに出たら、あの2人に勝負は預ける。パスの視野は広いし、点数も取れる。ウインターカップで優勝して、高校生活の集大成としてほしい」と井手口孝ヘッドコーチ(53)は期待する。

市船橋の赤穂雷太(左)と昭和学院の赤穂ひまわり
市船橋の赤穂雷太(左)と昭和学院の赤穂ひまわり

 赤穂雷太(千葉・市船橋3年)と、ひまわり(千葉・昭和学院3年)は男女の双子。両親、2歳上の姉(さくら=デンソーアイリス)、妹もプレーするバスケット一家で育った。雷太は194センチの長身ながら、ポイントガードもこなせる器用さを兼ね備える。最終メンバーにこそ残れなかったものの、今年度のU-18男子日本代表候補にも選ばれた。一方のひまわりも184センチのオールラウンドプレーヤーで、U-18女子日本代表としてアジア選手権準優勝に貢献している。ともに千葉県代表のチームを引っ張る存在だ。

 そのほかにも、チームの勝利に欠かせない双子がいる。江戸保礼央、賢人(宮城・明成3年)は大会連覇を経験しているフォワード。船生友香と晴香(新潟・開志国際3年)は創部3年目のチームを引っ張るガードとフォワードだ。

 気心の知れたツインズのプレーから目が離せない。