ノーシードの昭和学院(千葉)が激しいシーソーゲームを制し、昨年に続き2年連続の3位で大会を終えた。

 身長184センチのエース赤穂ひまわり(3年)がインサイドを中心に、24点20リバウンドと躍動した。赤穂は「本当は決勝に行きたかったけど、勝って終われて良かった。昨日(準決勝)は気持ちの面で負けていたんですけど、今日は最後まで気持ちが切れなかった」と振り返った。

 互いの堅い守りで引き締まった試合になった。前半を終えて31-31の同点。第3Qは、赤穂のブザービーターのシュートが決まり48-46と勝ち越した。第4Q開始直後に同点になったが、赤穂がまたも勝ち越しシュート。これが決勝点となった。

 赤穂は長身ながら、スピードもあり、オールラウンドでプレーできる。昭和学院では、センターではなく外角もこなすフォワードで出場している。卒業後はデンソーに進み、実業団の世界に飛び込む予定で「次のところでも自分らしく、アグレッシブにプレーしたい」。

 これまで各世代別の代表でも中心選手としてプレーしてきた。海外勢と比べ、体格面で不利な日本を変える存在として期待が高まる。赤穂は「選ばれたい。外から仕掛けて、ガンガン点を取れる選手になりたい」と4年後の東京五輪を見据えた。