バドミントン女子で、リオデジャネイロ五輪シングルス銅メダルの奥原希望(21=日本ユニシス)が右肩痛からの復帰戦に挑む。5日、羽田空港から、昨年優勝した全英オープン(7日より・バーミンガム)出場に向け、女子ダブルスの高橋礼華(26)、松友美佐紀(25=ともに日本ユニシス)組とともに出発した。

 奥原は、昨年12月の全日本総合2回戦で、右肩痛のためフルショットができず。第2セット途中で、涙の棄権となった。9月のヨネックスオープンの時から痛みを抱えており、全日本総合後は、完全にラケットを置いて休養。今年の1月中旬まで、約1カ月間、リハビリに専念した。13年に左、14年に右のひざの半月板を損傷したことがあるだけに、全日本総合で途中棄権したときは、「またバドミントンができなくなるときが来るとは」と言葉を詰まらせた。しかし、この日は「肩のケガでいい意味でリセットされた。ここから、東京(五輪に)向けて再スタートを切りたい」と気持ちを入れ替えた。

 前日4日のバドミントン協会の理事会で、違法カジノ問題で無期限試合出場停止処分を受けている桃田賢斗(22)が、早ければ4月中にも処分を解除される見通しとなった。奥原は同学年で、ともに切磋琢磨(せっさたくま)してきただけに「ジュニアの時から刺激をもらってきた。本当に戻ってきて欲しい」とエールを送っていた。