男子バスケットボールのBリーグの強豪、アルバルク東京の新監督にルカ・パビチェビッチ氏(48=セルビア)の就任が13日、決定的となった。

 今月7日まで行われていた東アジア選手権(長野市)で日本代表の監督代行を務めていた同氏は、Bリーグ発足と同時に、国際バスケットボール連盟(FIBA)の紹介で日本代表のテクニカル・アドバイザーに就任。日本代表に攻撃的な守備などを教え、東アジア選手権では3位。その手腕は日本協会で高く評価されていた。7月1日には日本代表監督にフリオ・ラマス氏(アルゼンチン)が就任するため、退任することになり、本人の強い希望で、Bリーグのクラブと交渉を続けていた。

 パビチェビッチ氏は、12~15年にセルビア代表を率いた。11年にはユニバーシアードでセルビア代表を優勝に導いている。A東京はこの日、複数年契約を結んでいた伊藤拓磨監督(34)の退任を発表。パビチェビッチ氏との交渉がほぼまとまったとみられる。

 A東京は今季はBリーグ東地区2位、プレーオフのチャンピオンシップ準決勝で中地区1位の川崎に敗れた。日本代表でパビチェビッチ氏の指導を受けた日本人エースの田中大貴や竹内譲次らを中心に、リーグ王者を目指し強化していく。