日本オリンピック委員会(JOC)の役員改選で、柔道の1984年ロサンゼルス五輪無差別級金メダリストで全日本柔道連盟(全柔連)副会長の山下泰裕氏(60)が新たな選手強化本部長の有力候補に浮上していることが15日、関係者の話で分かった。山下氏は今月の全柔連の役員改選で新会長に選出される見通し。

 メダル量産を目指す2020年東京五輪を見据え、お家芸の柔道で日本代表監督や強化委員長を歴任し、現在は強化拠点の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)のセンター長も務める経験が買われている。JOC選手強化本部長は13年から日本スケート連盟会長で参院議員の橋本聖子氏が務めてきた。

 JOCは27日の評議員会で新理事を選出。7月4日に開く理事会の互選で会長、専務理事、選手強化本部長などの役職を決める。国際オリンピック委員会(IOC)委員の竹田恒和会長は10選が確実な情勢となっている。