女子63キロ級は2015年世界選手権、昨年の五輪で決勝を争った2強が優勝を懸けて激突。アグベニェヌはトルステニャクに雪辱して世界女王に返り咲き「もう彼女に負けるのはたくさんだった。絶対に金メダルを取り戻すと決めていた」と興奮を隠せなかった。

 過去の決勝では宿敵の速さに翻弄(ほんろう)され「集中して、両腕で相手を捕まえることを意識した」と対策。動きを封じ、指導三つを引き出して制した。柔道大国のフランスに今大会初の金メダルをもたらし「今日は『カンパイ』してお祝いする」と上機嫌だった。