新体操日本代表「フェアリージャパン」の団体メンバー候補を選ぶトライアウトが17日、東京・北区の国立スポーツ科学センターで行われた。

 現代表を含むシニア、ジュニア、育成プログラム合わせて122人が参加。世界選手権の団体総合で42年ぶりにメダルを獲得した影響もあり、過去最多の参加人数となった。

 現代表は基本的に代表メンバー継続となるが、トライアウトには参加することになっている。現代表主将の杉本早裕吏(21=日体大/みなみク)は「日本の良さである明るさ、同時性をなくさずに、美しさを極めていきたい」と東京五輪も見据えて話した。過去最多の参加人数については「フェアリージャパンに憧れて、多くの子どもたちが集まってくれてうれしい」と喜びの表情をみせた。

 フェアリージャパンは来年2018年の世界選手権(9月、ブルガリア)で団体総合3位以内に入ると、東京五輪の出場権を手にする。今回のトライアウトでの選抜メンバーは東京五輪の切符を懸けた戦いに臨むメンバーとなる。山崎浩子強化本部長(57)は「1代1代で結果を残さないと、道は続いていかない。(世界選手権での銅メダルよりも)上の段階に進むためには、作品が複雑にならないといけない」と課題も明らかにした。

 トライアウトの1次的な合否は1週間後をめどに協会ホームページに掲載される予定。台風の影響で参加できなかった団体メンバー候補生と個人候補生のトライアウトは、11月12日に行われる。11月のトライアウトの結果も踏まえ、12月の理事会で新メンバーが承認される。12月から来年1月には、新生フェアリージャパンが始動する見通し。